最近カブのヘッドライトを交換したのでその手順と注意点について書いていきます。
カブのヘッドライト交換手方法は超簡単。
年式や、カブシーリーズの違いにより若干の違いはあるかもしれないが基本は同じだ。
まず、カブの車体正面に立って、ライト回りを見回してみると3つのボルトがあるのが確認できる。
ライトレンズ下部に見えるのが、光軸調整用のネジだ。
車検がないバイクや車を自身で車検に出したことがない人には馴染みが薄い言葉かもしれないが、光軸調整とはライトの照射する角度や左右の範囲を調整することを指す。
したがって、カブの場合このボルトで調整する。
今回はライトの電球の交換なので触る必要はないが、知識として頭の片隅に置いておくといいだろう。
次に、左右を見てみるとそれぞれ1つずつボルトが固定されているのがわかる。
この左右2個のボルトを外すことによって、ライトのケースが車体からはずれる仕組みとなっている。
では外していこう。
左右のボルトを外したらライトケース本体を軽く下に押し下げ手前に持ってくるとライトケースが外れる。
年式により違いがあるので無理に引っ張ったりせずに様子を伺いながら外そう。力任せにやるとケースを破損してしまう可能性があるので注意してほしい。
ケースを外すと黒いゴムカバーで覆われた部分が見えてくる。この先に電球と、電球を固定しているソケットが見えてくるのでめくっていこう。
ゴムカバーをめくる時に気を付けたいのが、配線を引っ張るのではなくカバー自体をめくるなり引っ張るなりしよう。
配線を引っ張ってカバーをめくろうとすると配線が切断してしまう恐れがあるので配線を引っ張るのはやめよう。
写真を撮り忘れてしまって申し訳ないが、カバーをめくると電球を押さえつけているプレートが見えてくるのでそのプレートを押し込みながら反時計回りに捻るとプレートが外れる仕組みになっている。
つまり、ペットボトル飲料の蓋を押し込みながら捻って開ける要領だ。
強い力は不要なので、やさしく押し込んで左に捻れば簡単に外れる。
そうすると電球が見えてくる。
電球自体は何かで固定されているわけではなく、ただ単にハマっているだけなので簡単に取り外すことができる。
これが外した電球だ。
この電球はハイ・ローどちらも切れてしまい、劣化してすすけて黒くなっているのが良くわかる。
上に写っているのが破損した電球で下が新品の電球だ。その違いは一目瞭然。
あとは外した電球と新品の電球を入れ替えれば、カブのライト交換は終わったも同然がこの時注意してほしいことがある。
それは新品の電球のガラス部分には触らないということだ。
ガラス部分に触れて使用してしまうと、ガラスに付いた指などの油脂が発熱して高温になりガラスが破損してしまう可能性があるからだ。
触っても問題ないと書かれているブログもあるが、余計な心配事を抱える必要はないので、先人達の知恵におとなしく従ってガラス部分には触らないようにするのが吉だ。
ちなみに、間違って触ってしまった場合にはパーツクリーナーで電球を拭けば問題ないが、余計な手間が増えるので触らないように注意しよう。
したがって電球は下の画像のように金属部分を持とう。
電球を付け替えたら先ほど捻って外した電球を抑えつけているプレートを付けてライトケースをはめ込みボルトを締めれば完了だ。
プレートを付けるときは押し込みながら右に捻るだけ。ペットボトル飲料の蓋を押し込みながら閉める要領だ。先ほどと同じく強い力はいらない。元に戻して完了。
以上でカブのヘッドライト交換は終了だ。
文字にすると難しく感じるかもしれないが、複雑な手順や部品は無く、外れるようにしか外れないし、付くようにしか付かない構造となっているので心配する必要は無い。
ライト交換時の注意点
カブにのライト交換に限った話ではないが、交換時の注意点を記載していく。
まず先ほども書いたが電球のガラス部分を触らない事だ。詳細は上記に書いたので割愛するがチョットした気の使い方防げるミスなので注意しよう。
次に、ライトを外すときのボルトについてだ。
上のものと同じ画像だが、錆びているのが良く分かる。
この状態のまま外そうとするとどうなるか?
答えは硬くて回せないか、ねじ溝が錆びて脆くなっているので溝が破損して回せなくなる、だ。
一般的にダブルパンチの場合が多い。
画像のような錆びたボルトを回す場合には、まずは外そうとせずに潤滑材吹きかけて数分放置してから挑むのが吉だ。
自分が使っているのはワコーズのラスペネという潤滑剤だ。
このツールは固着したネジ類を回しやすくするためのツールなのだがその効果は自信をもっておススメできる商品だ。
世の中には固着したネジを回しやすくするための潤滑剤は幾多発売されているし、自分自身も数種類使ったことはあるがその中でも群を抜いて効果を実感しているのがこのラスペネだ。
自分の整備する範囲に限定されるが、今まで固着したネジでラスペネを使用して回せなかったネジは記憶にない。
効果が抜群に体感できるが、その分値段も他の潤滑剤よりは高価だが自分で分解する人は1本持っておけば安心できるツールだ。
少量でも効くので長い目でみれば最終的なコストパフォーマンスは良いと言える。
次にドライバーの使い方についてだ。
ネジ類を外す時には、回す方向よりも押し込む方向に力を掛けながらネジを回すのがコツだ。
押し込む力が弱いとドライバーが空回りしてネジの溝などを破損させてしまうことがあるので、プラスドライバーなどは押し込んで回すことを意識しよう。
カブライト交換まとめ
以上がカブのヘッドライト交換における手順と注意点だ。
車体が故障していなければライトの電球は頻繁に球切れしたりするものでは無いので中々分解する機会は少ないかもしれない。
必要な工具や部品はとても少なく、ライトの交換はやってみれば全然難しくはないので是非、自身で挑戦してみてほしい。
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